あれから27年の歳月とともに

土木広報

全国1億2千万人の土木ユーザーの皆さんこんにちは。
そして、豊かな生活を支えてくれている土木業界の皆さん、ありがとうございます。
広告業界出身の土木偏愛者、土木広報プロデューサーのおがしんです。

今日は、忘れてはならない日。
27年前の1995年1月17日の早朝に、阪神淡路大震災が発生しました。
震度7という近年経験したことのない大震災でした。
そして、6,000名以上の尊い命が失われました。

我々世代であれば、27年経った今でも強烈に記憶に残っていると思います。

改めて、被災に遭われた皆様に哀悼の意を表したいと思います。

その時、私は・・・

実は当時、私は社会人1年目で、とある会社の関西支社にいました。
そして、独身寮で生活していたのですが、場所は宝塚市。
実は私も被災者のひとり。
独身寮は老朽化していたこともあり壊滅的。
窓ガラスは割れ、ドアは平行四辺形に変形し、窓際にあったテレビは部屋の入口ドアまで吹っ飛んでました。
幸いにも私が寝ていたベッド側の壁だけが崩れなくて、奇跡的にケガもありませんでした。

ただ、当時はケータイもインターネットもなく、渦中にいると何が何だか全く状況を把握できない状態。
消防や警察の方に誘導されながら小学校の体育館に避難したのを覚えています。
外に出ると、「この世のものか?」というくらいに見たことのない光景でした。
阪急電車の駅が近くだったのですが、駅はぐちゃぐちゃで、高架橋が倒れていました。
そして、武庫川を挟んだ向かい側が宝塚歌劇があり、通りはお土産物店が立ち並んでいたのですが、全て倒壊。
1階が潰れて、そのままドンと2階が落ちている状態。。。

なんとも言えない巡り合わせ

当時、私は「土木」ことのに関しては無知。
土木と災害の関係性なども全く知らず。
生活インフラがメッタメタに寸断されたことに困惑するばかりで、誰が復旧してくれるのかも、日頃、どんなメンテナンスをしてもらっていたのかも全く知らずにいました。
そんな私が今では「土木広報プロデューサー」として、土木の価値と魅力を伝える仕事をしている。
不思議な巡り合わせというか、そんなこともあるんだなぁと。
今考えると、当時の復旧、復興作業ってとてつもなく大変だっただろうし、土木関係者の皆様の技術と努力があってこそだと感謝と尊敬の念が溢れます。

報道などで皆さんも記憶にあるかもしれませんが、阪神高速道路の高架橋がバタンと倒れていました。
「え?そんなことある?」というくらい衝撃的な映像でした。
今でも、あの震災の規模を表す映像としてよく使われています。

その阪神高速道路の関連で、「震災資料保管庫」という施設があるんです。
ご存じない方が多いとは思います。
そして一昨年、その施設のVR版を制作するお仕事をさせてもらいました。

画像をクリックすると見ることができます。

あの時、震災で被災した時、土木のことなんか、これっぽちも知らなかった私。
そんな私が20年以上の時を経て、震災資料保管庫に関する仕事をさせてもらっている。

なんとも言えないご縁というか不思議な巡り合わせだと感じています。

災害が発生したとき、真っ先に駆けつけるのは土木技術者です。
そして、豊かな生活を支え、防災、減災を担っているのも土木。

今日は、お亡くなりになった方、そしてその家族、被災して大変だった方がたに想いを寄せながら、土木の価値と魅力を伝えるために仕事を拡充させていこうと心に誓う日になりそうです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは皆さん、本日もご安全にー!

◎記事を書いた人

小川慎太郎(通称:おがしん)/土木広報プロデューサー

『全国1億2千万人の土木ユーザーに届く広報を』

広告業界出身の土木偏愛者。好きが高じて日本初の「土木広報専門会社」を設立。
広告・イベント業界25年の経験とノウハウで、土木の価値と魅力を伝えるお手伝いをしています。(WEBサイト構築、SNS運用、動画配信、デザイン、イベント企画、映像制作など)

防災士/公益社団法人 土木学会会員/一般社団法人ツタワルドボク理事/土木の魅力を発信するwebマガジン「ツタドボpress365」編集長/エクスマ公認SNSアドバイザー/エクスマレプリカンズ1期/エクスマ塾100期/47都道府県でゴルフすることが夢/芥屋ゴルフ倶楽部/保護猫ちゃん2匹/温泉ソムリエ/最後の晩餐はメロン希望/

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